坂田達郎 鵜沼照都
昨年12月31日に山形県鶴岡市西目で起きた大規模な土砂災害で、県と市は1月5日、原因や二次災害の危険性を調べるために現地を緊急調査した。同行した専門家は、直前の記録的な雪と雨で雪解け水が浸透し、もろくなった斜面が崩れたとの見方を示した。
元日本地すべり学会会長の八木浩司・山形大名誉教授(地形学)が約1時間半、県、市の担当者らと立ち入りが規制されている被災現場に入り、崩れた崖の上を歩いて調べた。
県と市によると、集落の裏山は幅100メートル以上、高さ20~30メートルにわたって崩れ、住宅など約10棟が巻き込まれた。流出した土砂は約2万立方メートルに達し、緩やかだった斜面は削られて40~45度の急勾配になった。
市は8世帯22人に避難指示を出している。5日の調査は、ホテルなどに避難する世帯の自宅近くの安全性を確かめることが主な目的だった。
鶴岡市では12月の降水量が…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル